大切なことばに出会ったとき、ついついその一節を声に出して読んでいる自分がいます。何より、誰かに読んでもらう物語りがとても好き。
声に意識を向けたのはヨガに出会ってからです。ガイドをしていかなければならない自らの声がどうしても受け入れられなった当初、それでも毎日毎日やってくるヨガのクラスに結局は自分自身の声で自分はそれでいいと教えてもらいました。
いつしかガイドする声にその日の調子が表れ出ている、その日のガイドには自分が今言われたいことばが出てきていると気づくようになりました。
自分で自分に声かけをするそのことだまは、すなおに胸の奥に響いて返ってくる。その循環が上手くいくと、声は透明でどこまでも届く光線のようになるのがくっきり感じられた。そんな感覚がたのしくて、声について思い巡らすようになりました。
身体から生れてくる声、
こころのおしゃべりの声、
ハミングみたいな声、
愛おしいきもちが祈りとなって現れる声
自分の声と意図の力を使うこと、その音の振動の限りない可能性について一緒に体験したいと思いました。声に出して大切な一節を読み合う朗読や、ただ声を出しお互い響きあう悦びの体験を今一度たいせつにしたい時間です。