冬のととんちゃん

 

冬のととんちゃん

朝の散歩にゆくと、縁側のガラス越しに帰ってきたよと覗くのが流行りのようです
ガラス戸を開けるとささっと入ってきて
残してたごはんを少しカリッと食べて
その後は縁側で陽にあたることが冬のやることだそうです

母が教えてくれました

だから、ととんちゃんはいつもお日さまのいいにおい

お正月のある日、家の主が買い物に出ていて縁側に入る機会を失ったととんちゃんは
物干し竿のふもとの日がよく当たる土の上で最大に背中を広げて寝ていました
静かに土の色と同化してちっともわからなかったから
主が洗濯物をよせようとして、足元にいるととんちゃんに飛び上がってビックリしていました

世の中のさまざまなことに胸が痛んだけれども平和な正月を迎えさせてもらいました