my amulet

 

 

 

手のひらに、ちび、っと乗っかるたいせつなお守り
この鉱物は16歳の男の子ルカがサタヤでの時間の最後にそっと手に乗せてくれたもの

ルカはお母さんのオーレリーと一緒にサタヤのイルカの旅に参加していたティーンエイジャー
海の中で、大人たちの中で、彼が日に日に生き生きとしていく様子は
忘れそうになっていた自分たちのそれくらいの時期の感覚を
それはとてもたいせつなことだったことを教えてくれるような存在だった

だから、参加していたおとなたちは
なんだか自分の過去や未来を行ったり来たりするようなそんな機会を得たような
すこしふしぎな感覚も持たせてもらったかもしれない

 

ルカのお母さんオーレリーとわたしはボートのお部屋のシェアメート
そんなでわたしはまるでルカの叔母さんみたく目を細めてその様子を追っていたけれど
ルカはルカでフランス語が喋れないわたしをいつも天使みたいに見守ってくれていた(!)

 

みんなといつもあったかくて笑いばかりのへんてこなコミュニケーションで
特別な通じ合いが持てたこの海での出来事のお別れの時に
ルカがそっと贈り物してくれた鉱物を帰国してからも手に乗せて眺めている

 

ルカが説明してくれた英語が聞き取れなくて
この石がどこからやってきたのかはわからないのだけれど
たいせつにしたい物語りがたくさん詰まったこの欠片が
まるでサタヤのイルカの尻尾みたいと後から気づいた
光にかざすときらきらしている

 

確かにこの海で呼吸していたことを記憶していて
サタヤのイルカと
イルカファミリーの振動を宿した鉱物

 

たくさんの振動を胸に
あたらしい年も一歩ずつ、一つずつ
前を向いて

 

 

 

This mineral, which the angel Lucas gently put it in my palm at the airport when we parted, reminds me that we were indeed breathing in those Egyptian waters. Thank you Lucas! 🐬✨

It’s like the tail of Sataya dolphins.
Since returning home, sometimes I hold it in my palm again and watch its beautiful sparkle.

 

 

サタヤのイルカはハシナガイルカという子たち