Thinking of Mt. Arunachala.

 

先月、偶然
インド、ティルバンナマライにあるスリラマナアシュラムに数日滞在した時のことを話す機会があって、
その話ができた彼女との時間がとても嬉しくて
懐かしいなあとラマナとアルナーチャラ山の写真をいつもある場所から出してきた

(ラマナのブロマイドはわたしの宝物!)

インドの聖者と称えられるスリ・ラマナ・マハルシのことはよく知らなかったのだけど
ある日お顔を何かの本で見つけたとき、このお爺さんにいつか絶対にお会いしたいと思っていた

すでにラマナは肉体はこの世界にいらっしゃらないけれど
ラマナが愛したこの山の麓にアシュラムが開かれて今も世界中から祝福される場所に
数日滞在させてもらえることになった時のこと

 

お山にも洞窟にもアシュラムにもラマナの気配は大きく包むようにそこにある(ような気がして)
それは、それは、安心できるところだった

偶然にもマハシヴァラトリというシヴァの最大のお祭りの日を選んで来てしまったようで
夜のすごいお祭りでわやくちゃになったらどうしようと不安になっていたら
アルナーチャラはシヴァの総本山であるからそんな日に来れたあなたは祝福されているよ、と
ふとお喋りした滞在中の方に教えてもらったのでした
マハシヴァラトリは夜な夜なマントラを唱えて山の裾野を裸足で歩きます
いろんな意味でその時の一人のわたしにはハードルが高くてお部屋でその空気を感じて眠ったのでした

毎日のごはんがおいしすぎてずっとここに居たいなあ、、と思ったこと
全ての食事はラマナとアシュラムを愛するボランティアの方たちによって準備されます
わたしたちはそんな善意まで食事とともに身体に取り入れさせてもらえる
広くて大きなお部屋の冷たい大理石の床に沢山の人が座って
リズムよく配られるごはんにありがとうとアイコンタクトで伝えて静かに頂く
同じ敷地に飼っている牛さんからいただくミルクで作ったコーヒーはお代わりした

お外にはお猿も野生の孔雀もそこらじゅうに遊んでいて
動物も植物もうれしそうにしているこの場に居たラマナがどんな人だったのか想像した

滞在中、偶然声をかけていただいたインドの年配のおじさんのお父さまは
ラマナにお会いしたことがあるんだ、といろいろお話をして下さったこと
そしておじさんの妹さんと何度か一緒にヨガをすることになったこと

毎夕、ホールではプージャと皆が歌を歌う時間があって、美しい声につつまれた

アルナーチャラ山にある洞窟まで登った時
とても美しい山道を登るにつれて身体がどんどん軽くなっていったこと
洞窟ですごした時間

 

思い返せば宝物のようなことばかりだった!

 

滞在中日本から持っていったビーチサンダルが野良犬に持っていかれてしまって
渋々買った変なインドのビーサンもこのアシュラムで盗難にあってしまい
気乗りしないサンダルをまた買うのは嫌だと心に決めて裸足でずっと過ごしたのだった
土の道はきもちよかったけれど太陽に焼かれた熱々のアスファルトは大変で木陰ばかり探して歩いた
足の爪が真っ黒になって足の裏もごわごわになった!

お菓子の食べかす一粒にそこらじゅうの蟻が集まってきて蟻と共に寝ていた

ああ、いろいろ思い出して旅をしてしまった

 

 

いつか彼女にこのお山の写真を贈ろう

 

 

辿ってみれば、9年前のことでした!
うわあ、、、