春の日 蝋燭と声 Kfleurs

4月を迎えました。
今年はエイプリルフールにまんまと騙されて
その日一日朝からとってもうれしくて幸せなきもちですごせたから
あたたかなハートからのかわいい騙しは大歓迎!と思った4月の始まりです。

付け加えてその騙し人にこんなかわいい嘘をつけるのはエイプリルフールぐらいだよ、と言ったら
今日がエイプリルフールだよ!と言われて衝撃を受けました。
あまりにも暦に追いついていない自分にとてもおかしかったです。

といいますのも、まだまだ3月末の蝋燭と声の余韻の中におりました。

大阪吹田の万博公園のほど近くにあるKfleursさん
アトリエを主宰される薫さんのご厚意で開催させていただきました。

お花屋さんということばで表現できない薫さんのお部屋のような美しく発光するような空間で
春分の頃から開催された rinntohitsuji 『ことほぎの光』。
最終日に『蝋燭と声』を開催させていただきました。

植物たちのみずみずしい姿から朽ちゆく陰影に彩られ見守られて
それだけでわたしたちはもう大丈夫な気がしてしまう。

あたたかな、春の日。
声が響く。
自分の声も、お隣の方の声も、みんなの声も混ざり合う。
毎度驚くのは、わたしたちの声は響き合うとなお一層美しさを増すということ。
複数の階層にあった音階がとても厚みのあるひとつの音域を作ってわたしたちを包んて
わたしたちは包まれて自分たちの美しさに驚く。

 

大切な一編を持ち寄るためにどれを選ぼうか、読もうか探す時間も無邪気に自分と遊ぶこと。
なぜその一編を選んだのか、エピソードを伺えることもこの場に一緒に居られる醍醐味です。
ひとつ声が響くたびに点される蝋燭。
まるで銀河の星ぼしみたい。

 

この日のためのお菓子をご用意くださったさかたひさこさん。
美しくってため息の漏れるおいしさでしたよ、いつでも食べたいなあ、さかたさんのお菓子、、
カトラリーやお皿は民の物がご協力下さいました。
Kfleursのお花が彩りを添えてくれてかわいいお茶の時間になりました。

そして儚くて確かな光を用意してくれるrinnちゃん。
この度もみなさんの力が集まり開催させていただけました。

 

暮れてあたりが暗くなり蝋燭が一層美しく灯ると
闇にならなければ気づけない美しさがあることを教えてもらう。

いろんな闇をいま体験しているこの状況は
すぐそばの沢山の心あたたまることに気づく時間なのだと知る。

わたしたちが一人ひとり、この蝋燭みたいに
見つめれば見つめるほど眩しいほどの光に溢れているということも
闇を体験すると浮き上がってくる。

 

だから
たぶんこれからも
何があっても大体のことがきっと大丈夫。

 

一緒にこの時間をすごして下さったみなさま、ありがとうございました。
この時間に心を寄せて下さりながらご参加いただけなかったみなさまにも感謝しています。
どうかいつの日かこの時間でお会いできますように。

 

 

2022/3/27 『蝋燭と声』 Kfleursにて

空間 : Kaoru Sugie / Kfleurs
蝋燭 : rinn  @rinntohitsuji
お菓子 : Hisako Sakata  @peaceful_s
撮影・食器カトラリー協力 : 民の物 @_tami_no_mono_
声のガイド : yumiko / あめつち   @yumiyan_ametsuchi