貝を贈りあう

 

 

貝を贈りあう

 

ずっとはるか昔もこうして一緒に海を眺めて
航海していたのだとおもう

何も話さなくてもたくさん伝わってくる、そんな人に
初めて自分で海に潜って海底の貝を拾って贈ることができた

狩りに出かけたお父さんのようなきもち

 

 

 

この話には続きがあって、、

わたしが海の底から拾い上げて贈った貝殻は
貝殻でなくてまだ生きていた貝さんであった、、

大阪の草原まで旅した(たぶん)ヤドカリちゃん

最期、土の海に戻ることができたよかった、、
驚いてびっくりしただろうけど
わたしたちの気配もそっと感じてくれていたかな、、
このトンチンカンを貝の奥でそっと笑っておってくれたかな、、