真夜中の薔薇
ヨガに出会った頃にお勤めしていた出版社の先輩方と久しぶりにお会いする
入社したその日にもしかしてこのお仕事場は間違っていたかも、、と思う程
わたしにはハードルが高い仕事と環境だったのだけれども
こうやって何年経っても昨日の話の続きみたいに時間を持てる方たちが元気で居て下さることに感謝した
すっかり酔っ払っていいきもちで歩く
道路に一筋の黒い羽根が丁寧に置かれていて拾う
黒い羽根はいつもわたしへのサイン
暗がりに、ほっとそこだけやわらかな白で儚く光るところ
寄っていくと
それはとっても美しい白い薔薇だった
思わず顔を近づけて香りを嗅いでみる
鼻を寄せたつもりが勢いあまって薔薇にキスする
わたしも驚いたけれどきっとあちらも驚いて
夜道でちょっとドキドキしてしまった
5月の夜、あちこちにお花が溢れていて
いい風が吹いて
よい夜だな
蛍光灯に照らされて光っている薔薇さんも夜中に何とも誇らしげ