満月夜の月来香

この一年の折り返し地点となる 6月30日
夏越しの大祓い、
一年の半分を無事にすごせたことを感謝するようなこの日は
満月でもあった
打合わせで家を空けていて二日ぶりに帰宅したら
部屋で小さめな鉢に窮屈そうにしていた月下美人(という植物)が
蕾をつけていた!
出かける前に蕾の兆し、あったかな、
多肉植物の月下美人の一葉を数年前にいただいてから
ずいぶん時間が経っての初めての蕾
しかもこの膨らみからすると今晩ひらいてくれるのでは?
まるで不意の贈り物をいただいてきもちが高揚する
蕾は拳ほどの大きさはある
ちいさな妖精がこの中から生まれてきてくれたらいいなあ、、

満月夜
夜も更けた頃、月下美人はそっと咲いた
花は手のひらを広げた程の大きさに花開き
そっと、というには一輪の存在と気配があたり一面だ、、
香りは、澄んだ水のよう
アムリタという甘露に香りがあるとしたらきっとこの香りだと思う
別名を月来香という
花ことば
強い意志
ただ一度だけ会いたい
7月に入って二日目、
雨上がり、蝉が鳴いた
夏がやってきた
